卵子の質の改善方法とは?ミトコンドリアがカギだった!?

卵子の質を改善できるミトコンドリア!

 

近年では、高齢妊活をしている女性も多く、妊娠できるようにさまざまな方法を試している人も多いと言います。そして、妊娠の可能性を高めていくためには、何と言っても卵子の質の改善をしていくことが重要です。卵子の質の改善とは、ずばり、ミトコンドリアを増やすことです。ミトコンドリアが、卵子の質の改善のカギになると言ってもいいでしょう。

 

しかし、ミトコンドリアという言葉を耳にしたことがある人は多いかもしれませんが、一体それがどういうもので、どのような働きをしているかなどは知らない人の方が多いかもしれません。高齢妊活中の女性にとって、特に重要なカギとなるミトコンドリアとはどのようなものなのでしょうか。

 

ミトコンドリアって何?

ミトコンドリアとは、細胞内でエネルギーを作り出している細胞内小器官のことで、体内のミトコンドリアを増やすことで、エネルギーを作る能力が増すと言われています。そして、身体にとって有害な活性酸素を抑え、身体を若返らせることができるのです。その結果、卵子の若返りにも繋がり、卵子の老化を防ぐことになるのです。

 

ミトコンドリアの量と質について!

 

ミトコンドリアを増やせば、若返りが期待できると言われていますが、実際、どのようにすればミトコンドリアを増やすことができるのでしょうか。ミトコンドリアはエネルギーを作り出しますが、いくらでも作れるわけではありません。

 

実は、その人の体に必要な量しか作り出さないのです。必要な量というのがポイントで、普段から、疲れたから休むという生活に慣れていると、体は休むことに慣れます。そして、休んでいる体には、エネルギーの量は少なくても問題ありません。そのため、ミトコンドリアは休んでいる体には、休んでいるだけの量で十分だということになります。

 

そのため、身体を甘やかせば甘やかすほど、どんどんミトコンドリアの量は減っていくことになるのです。さらに、量だけではなく、ミトコンドリアの質も低下していくことになります。その結果として、甘やかされた体は、ミトコンドリアがあまり必要のない、老いた体になってしまうのです。

 

しかし、それとは逆に、体がエネルギーを必要とする状況になった場合には、エネルギーを求めて、今あるミトコンドリアだけでは不足してしまうため、どんどんミトコンドリアを増やさなければならない状況へと変化します。

 

例えば、久しぶりにジョギングなどをした場合、最初は息が上がっていても、毎日ジョギングを続けていけば自然と体が慣れていきます。 このように、最初はきつかった運動でも、量をこなしていくことにより、体というものはどんどん鍛えられていくのです。

 

そして、その時に、体内では今迄のミトコンドリアでは足りないという状況になり、ミトコンドリアをどんどん増やしていくのです。 そして、エネルギーが増えていくことになるのです。普段から、休むことに慣れ、何もしていなければミトコンドリアが作れない体になってしまいますが、体が必要だと感じる状況になることで、おのずとミトコンドリアは増えていくのです。

 

そして、量が増えていけば、質も良くなっていきます。ミトコンドリアが少なければ、多少質が悪くても必要であるため切り捨てることはありませんが、ミトコンドリアの量が多くなれば、質の悪いものはどんどん切り捨てられるため、徐々に質が良くなっていくのです。

 

そして、嬉しいことに、ミトコンドリアは短時間でも変化が起きるため、ミトコンドリアを増やす習慣を続けていけば、1週間程度でも増やすことがきるのです。

 

ミトコンドリアの増やし方とは?

 

特に、高齢妊活中の女性が卵子を若返らせるためには、ミトコンドリアを活性し、増やすことが重要なポイントです。卵子は年齢とともに徐々に老化していきます。ミトコンドリアは活動に必要なエネルギーを作りだすため、このミトコンドリアの働きを活発にすることで肌細胞を活性化していけば、体内の細胞が若返り、老化を防ぐことができるのです。

 

そして、ミトコンドリアが活性化して増えれば、卵子の質も改善されるため、妊娠の確率を高めていくことができるのです。では、なぜミトコンドリアは減ってしまい、逆に、どのようにすればミトコンドリアは活性化し、増えていくのでしょうか。

 

ミトコンドリアが減っていく原因って何?

細胞内のミトコンドリアは、ストレスや食生活、タバコ、運動不足、睡眠不足などによって働きが悪くなると言われています。基本的に、ミトコンドリアはエネルギーを作る際に、栄養素と酸素を必要とします。

 

そのため、体の栄養が不足していたり、血行が悪くなっていたり、酸素が不足していると活性が弱くなると言われています。また、慢性的な睡眠不足の状態は、ミトコンドリアの活性を悪化させてしまい、働きを悪くしてしまう原因となります。

 

ミトコンドリアを活性化する方法とは?

妊活中の女性がミトコンドリアを活性化する方法については、主なものとして、以下の通り8個あります。

 

  • 日頃から、質の良い十分な睡眠をとること。
  • ミトコンドリアの活性化には酸素が必要とされるため、有酸素運動を行うこと。
  • ミトコンドリアは、特に背筋と太ももの筋肉に多く含まれているため、普段から背筋を伸ばし、良い姿勢を保つこと。
  • 普段の食生活において、ビタミンやミネラルをしっかり摂取すること。
  • 日中、ある程度の太陽の光を浴びること。
  • 室内ばかりに居ないで、外に出て活動的になること。
  • 空腹感を味わうようにすること。
  • 喫煙しないこと。
  • 妊活に葉酸が必要な理由とは?

 

 

妊活中、必要となる栄養素はいろいろありますが、中でも、葉酸は妊娠を望む人にとって必要不可欠な栄養素の一つです。なぜなら、葉酸には、精子の染色体異常を抑えたり、子宮内壁を厚くして受精卵が着床しやすい環境に整えたりするなど、さまざまな効果が期待できるからです。

 

しかし、葉酸は水溶性ビタミンの一種であり、水と熱に非常に弱いという性質を持っています。そのため、葉酸が多く含まれている食材を調理すると、約半分の葉酸が失われるとされています。葉酸を含む食材は多くありますが、妊活中の女性にとって葉酸は十分な必要量を摂取することが難しい栄養素でもあるのです。

 

妊娠に必要な葉酸ってどのくらい?

厚生労働省では、一日あたりの葉酸摂取量の目安が発表されており、推定平均必要量は、非妊娠時では約200μg、妊娠時では約400μgです。また、推奨量としては、非妊娠時では約240μg、妊娠時では約480μgです。葉酸は、普段の食事からは十分な必要量を摂ることが難しいため、サプリメントを活用していくといいでしょう。

 

葉酸を摂取する時期について!

基本的に、妊活中は葉酸を筆頭にさまざまな栄養素を含んだバランスの良い食事をしなければなりません。中でも、特に葉酸が重要視されている理由については、先天異常の発生時期に関係があります。先天異常の発生時期は、妊娠直後から10週までに発生しており、中でも中枢神経系は妊娠7週未満に発生すると言われているからです。

 

そのため、妊娠後、または妊娠の可能性のある時期から飲み始めても、先天異常の発生への対応が遅れてしまうと考えられているからです。葉酸の摂取については、妊娠する1ヶ月以上前から継続して摂取することがいいとされています。